認知症ガイドブックについて
この認知症ガイドブック(認知症ケアパス)は認知症について正しく理解し、認知症に対する不安を少しでも減らす事が出来るよう、アルツハイマー型認知症の進行と主な症状をもとに作成しています。
認知症ケアパスとは「ご自身・ご家族・ご近所の方が認知症と疑われる症状を発症した場合に、いつ、どこで、どのような医療や介護サービスを利用できるかを、わかりやすく解説したもの」です。
認知症は年を取れば誰にでもおこりうる身近な病気です。認知症は正しい知識と適切な対応をする事で、その人らしく穏やかな生活を最後まで続ける事が出来ます。認知症の人やその家族が住み慣れた地域で安心して暮らしていく為にこの認知症ガイドブック(認知症ケアパス)をご活用いただけたら幸いです。
早期発見の重要性
認知症は早く気付く事が大切です。
認知症は治らない病気だから医療機関に行っても仕方がないと考えていませんか?
早く気づき、対応することのメリット
1. 今後の生活の準備をすることができる
早期の診断を受け、症状が軽いうちに、本人や家族が病気と向き合う事で、今後の生活の備えをする事ができます。介護保険サービスを利用するなど、生活環境を整えていけば、生活上の困り事や、トラブルを少なくする事もできます。
2. 治る認知症や一般的な症状の場合がある
認知症を引き起こす病気には、早めに治療する事で、改善が可能な場合もあります。早期に受診をして、原因となっている病気の診断・治療を受ける事が大切です。
3. 進行を遅らせることができる
アルツハイマー型認知症では、お薬で進行を遅らせる事ができる場合があります。早期に治療を開始する事で、今までの生活をより長く続けることが出来ます。
認知症チェックリスト
認知症の初期症状が確認できるチェックリストです。まずは相談が必要か試してみましょう。
自分のもの忘れが、気になりはじめたら…
変化はゆっくりと現れることが多いので、1年前の状態と現在の状態を比べてみるとよいでしょう。
家族・身近な人のもの忘れが、気になりはじめたら…
認知症による変化は、本人より先に周りが気づく場合も多いものです。
家族や身近な人がチェックをしてみましょう。